太っている(肥満)というのは、身体に脂肪が必要以上に蓄積されている状態をいいます。
では、この脂肪は、どのようにして身体に蓄えられていくのでしょうか?
この脂肪の蓄積、『肥満』のメカニズムを知ることは、肥満の予防や改善のポイントになります。体内に蓄えられている脂肪は、私たちが食べたものからできていますが、食べた脂肪がそのまま体内に蓄えられているわけではく、体内で一度、消化分解されて、体内で再び合成されるのです。
この体内に蓄えられている脂肪のことを「中性脂肪」といい、一般に私たちが「体脂肪」と呼んでいるのは、この中性脂肪のことなのです。体内で脂肪が蓄積されている場所は、肝臓、血管、脂肪組織などです。
このうち、肝臓や血管にはほんの少量しか脂肪を貯めておくことができませんので、脂肪組織が体内での脂肪の主な貯蔵場所ということになります
脂肪組織は、お腹、ふともも、腰などの皮膚の下や、内臓の周りなど身体のあちこちに存在しています。体脂肪の基になるのは、食物から摂取された、「脂肪」や「炭水化物(糖質)」そして「アルコール」です。これらはいったん分解され、再び脂肪に合成され蓄積されます。
こうして脂肪の蓄積が完了するわけです。 適切な脂肪率は性別によって違いますが、男性で約15%〜20%、女性で20%〜25%と言われています。
男性で25%以上、女性で30%以上の場合「肥満」と考えられます。米国では成人の1/3以上が肥満といわれています。
日本では少ないほうですが増加の傾向にあります。これは第1に食生活が考えられます。魚中心だった日本食から肉中心の欧米スタイルへ食生活が変化し日本人でも肥満が増えてきているのです。
肥満になると生活習慣病を引き起こしやすくなります。
主な生活習慣病としては
・高脂血症
・高血圧
・糖尿病
|